2025/06/17 15:57

【EILLESとの出会い、そして輸入を始めた理由】

現在、クラウドファンディングにて「Tea Party with EILLES」という体験型ティーイベントのプロジェクトを立ち上げています。

クラファンページではイベントの概要を中心にお伝えしていますが、こちらのブログでは、

もう少し掘り下げて企画の背景や想いを綴っていきたいと思います。


第1回目の今回は、「なぜ私がEILLESと出会い、輸入を始めたのか」という原点についてご紹介します。




【音楽と輸入文化に触れた青春】

高校卒業後、私は都内の輸入レコード店に就職しました。音楽とともに、世界中のカルチャーに日々触れる環境に身を置く中で、「自分もいつか海外で暮らしてみたい」という想いが芽生えていきました。

その想いを行動に移したのは、20代後半。アメリカ・ロサンゼルスへと移住し、当時まだ希少だったヴィンテージロックTシャツを日本へ輸出するビジネスを立ち上げました。

Tシャツ1枚を通して国と国とがつながる感覚。それは、商売でありながらも人と文化の橋渡しでもありました。


【病をきっかけに見直した「仕事の意味】

帰国後は、約20年間、職人として手を動かす日々を過ごしました。

同時に、音楽への情熱は冷めず、テクノ系DJとしても活動を続けていました。


しかしある日、体調を崩して入院することになり、人生を見つめ直す時間ができました。

そのとき初めて、「自分が心からやりがいを感じられる仕事って何だろう?」と真剣に考えたのです。


【ドイツで出会ったEILLESという“文化”】

そんなとき、旅先のドイツで出会ったのが、王室御用達のプレミアムコーヒーブランド「EILLES(アイレス)」でした。

何気なく立ち寄ったカフェで口にした一杯のコーヒー。
カップから立ちのぼる香りに、まず驚かされました。

チョコレートやキャラメル、ローストしたナッツのような甘く豊かな香り──
どこかチェリーのような果実感や、ほんのりとしたスパイスの余韻も感じられ、
ひと口含むごとに、まるで重厚なヨーロッパの書斎で過ごす午後のような
静けさと品格、そして深い味わいが広がっていきました。

それは、ただの「おいしいコーヒー」ではなく、
五感をまるごと包み込むような、文化や空気を伴った体験そのものでした。

後で調べてみると、EILLESは150年以上の歴史をもち、かのルートヴィヒ2世も愛したブランド。
知れば知るほど、味わいだけでなく、その背後にある文化や哲学に惹かれていきました。



【輸入販売という“再出発”】

「このブランドを日本に紹介したい」と思ったのは、衝動に近いものでした。

EILLESには、ただ美味しいという以上に、“精神性のある嗜好品”という魅力があります。日々の喧騒を離れ、自分と向き合うひとときをくれる、そんな飲み物だと私は感じています。

現在は、全国のクリスマスマーケットや百貨店催事などを中心に、EILLESのコーヒーや紅茶を紹介しながら、少しずつこの“ひとときの豊かさ”を広げていく活動を続けています。



次回予告
次回は、なぜ今回「Tea Party with EILLES」というイベントを企画したのか、その背景についてお話ししたいと思います。

150年の歴史を持つEILLESの精神を、映像や音楽とともにどう再解釈するのか──イベントの構想を深掘りしていきます。

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