
HPをリニューアルしました。
デザインや構成を見直し、これからの活動をより分かりやすくお伝えできる形に整えました。
今から10年前、ドイツで出会った一杯のコーヒーが、すべての始まりでした。
2016年、ドイツを旅していたときのことです。
ベルリンの街を歩き、特に意識することもなく入ったレストラン(あるいはカフェ)で、コーヒーを一杯注文しました。
特別な期待があったわけではありません。
けれど、運ばれてきたコーヒーをひと口飲んだ瞬間、思わずこう感じました。
「……美味しい!」
”濃い”けれど、ただ苦いわけではない。
コクがあるのに重たくなく、飲み終えたあとに嫌な余韻が残らない。
香と甘い余韻だけが、静かに続いていきました。
それまで日本で飲んできたコーヒーとは、明らかに違う味わいでした。
その後の旅でも、レストランやカフェ、ホテルなどで何度かコーヒーを飲みましたが、印象は大きく変わりませんでした。
どこで飲んでも、一定のクオリティが保たれている。
「ドイツでは、これが“特別”ではなく“日常”なのか。」
そんな疑問が自然と浮かびました。
日本に帰国してから、気づけばドイツのコーヒーについて調べるようになっていました。
どんなブランドがあり、どのような歴史があり、日本ではどれくらい紹介されているのか。
そこで知ったのは、
ドイツで普通に飲まれているコーヒーが、日本では驚くほど知られていないという事実でした。
これほど完成度の高い味わいがありながら、選択肢は限られている。
そのことに、強い違和感を覚えました。
「なぜ、あの味に日本では出会えなかったのだろう。」
その疑問は次第に関心へと変わり、
やがて、自分なりにドイツのコーヒーを紹介していきたい、という思いにつながっていきました。
ベルリンで飲んだ、あの何気ない一杯。
今振り返ると、すべてはそこから始まっていました。
このブログの第一回目の記事も、
当時の率直な気持ちを、そのまま綴ったものでした。
あれから10年。
環境も、立場も、少しずつ変わりましたが、
なぜドイツのコーヒーを日本に伝えたいのかという問いの答えは、今も変わっていません。
今回のHPリニューアルを機に、
その原点となった体験を、あらためて今の言葉で書き直すことにしました。
これから、この場所では新しい取り組みやお知らせも発信していきます。
けれど、そのすべての根底には、
10年前にドイツで出会った、あの一杯の記憶があります。
このHPが、
ドイツコーヒーの魅力に触れる入口であり、
ふと立ち止まって読んでいただける場所であり続けられたら嬉しいです。